自信がついたから結婚に至ったという例は、女性にも見られます。
二十代後半の女性会員さんで、身長はそんなに高くないのに体重は七十キロある方がいらっしゃいました。いつも体型を隠すように、ひだのついたロングスカートをはいています。しかも、太っていることを気にしているせいか、着る洋服の色は黒などの暗い色のものばかり。そのため、実年齢よりよほど老けて見えます。
洋服の色ばかりでなく、性格も愛矯がなく、ちょっと暗い感じがしていました。仲人さんはいつも彼女に「かわいい顔をしているんだから、もうちょっとやせればいいのに。それにもっと明るい色を着たら?色が白いんだから」とアドパイスしていましたが、彼女はブスッとしたまま「こういう色しか好きじゃないんです」と言うばかり。
ところがその彼女が一念発起し、一年で二十キロ痩せたのです。仲人さんが驚いて「どうやって痩せたの?」と聞くと、彼女は「片道四キロある職場までの道のりを、毎日徒歩で通った」と答えたそうです。そうやって痩せたとたんに、LLサイズから普通サイズの洋服を着ることができるようになり、いろいろな色やデザインの服を着こなして、どんどんきれいになっていきました。以前は化粧っ気がまったくなかったのに、口紅もきちんとさしています。
そこで登録していたお見合い写真を現在のものに変えたとたん、たくさんお見合いの申し込みが来るようになりました。それとともに性格も明るくなり、最近では笑顔を頻繁に見せるようになったと仲人さんも喜んでいます。
太っている女性は結婚できないというわけではありません。むしろ、少しぽっちゃりとした人が好みという男性はたくさんいます。でも、彼女の場合は、痩せたためについた自信が、彼女をどんどんきれいにしていったのです。
きっと、結婚が決まったという報告を受ける日も、そう遠くないと思います。
太めの女性は敬遠される?
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* 著者である、全国仲人連合会 代表 宮原祐輔氏の了解を得て掲載しています。